『河童のクゥと夏休み』聖地巡礼 IN 東久留米 (地元散歩ですが)

双子と地元を散歩しようということになったので

『河童のクゥと夏休み』聖地巡礼も込めて東久留米まで歩いてきました。

ぼくこの作品大好きなんですよ。

じゃあなんで今更行くねんって感じですが

ぼくめっちゃめんどくさがりでして、、、

まあとりあえず知らない人のために作品の紹介をしますね！

あらすじ

夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る。

レビュー

くうが最高に可愛い
今まで見てきたアニメで一番よかった
過去と現代の違いや、人間社会、様々な姿が見えてすごく心につきささる切ない物語でした。涙がとまらなかった。

最初に想像していたストーリーと結構違って驚かされる部分が多かったです。
背景がすごく綺麗なのも魅力の一つ。
起承転結がしっかりして美しい作品だと思いました。
人の強さや弱さ、美しさや穢れが上手に描かれており、大人でも子供でも楽しめる作品です！

大人向け作品、残酷グロ描写も少々含まれている、などとレビューで書かれているこの作品、子持ちである私は子どもたちに観せるのは一瞬躊躇した。しかしこの作品を実際観せてみると、子どもたちは確かにそういった場面では少しビビってはいたがどんどん世界に引き込まれ、小６の娘、更には５歳の息子と娘(双子)も最後まで飽きずに観終えることが出来たのである。もちろん５歳児くらいだと内容をきちんと理解していたわけではないだろうが、描かれている人物の表情の豊かさやコミカルさ、クゥの可愛らしさ、物語のテンポの良さ、背景や風景の美しさなどに惹かれたのではないかと思っている。
子どもたちには是非、20年後30年後にまた観て欲しいと思った。また違った視点で楽しめる事ができると思ったからである。
この作品の魅力は、出てくるキャラクターが皆個性豊かで心理描写も細かく、それが全てこの物語にいかされているというところだと私は思う。
個性的ではあるものの、
あぁ、この気持ち分かるなぁ、、
昔の自分もこうだったかも、、
こういう子いたいた、、
こういう奴いるいる、、
登場人物それぞれに感情移入が出来たり昔を思い出しノスタルジアに浸る事が出来たりと、大人の私は芯から楽しめたのである。

観るまでは河童が出てくるファンタジー映画なんて
きっと馴染めない、と思っていたのだが
エグいくらいの現実も描かれており、それが見事にマッチしていて驚かされてしまった。
序盤から心掴まれ見終わったあとには心地良い感動が残った。
残酷グロ描写、確かに苦手な人には不快かもしれない…。そこまで抵抗がない私ですら、これは想像以上かも…と思ったくらいである。しかし私にはこれらのシーンは無駄とは思えなかった。寧ろ必要なのでは？とさえ思う。このシーンが省かれていたら、クゥと主人公家族がいい人たちで、それ以外は単なる醜く愚かな人々、という単純でつまらない設定に終わってしまうのではと思うからである。
妖怪の恐ろしい力を描く事で、周りの人間も単なる嫌な奴らではないという、よりリアルな人間味と心情も描かれていたと思う。
この作品は、ひとりよがりでお涙頂戴映画とは一味違う素晴らしい映画だと思う。クゥと主人公一家の視点だけで描かれてはいないからだ。
映画の面白さはいかに感情移入できるかだと思っている私、この作品にはその魅力が満載で、見事にやられた。